MacBook Pro 13インチ 2018年標準モデルの実力を検証してみた。その方法としてビデオのエンコードで計ってみようと思う。
自分で描いたララのメイキング動画をYouTube用にエンコードしてみた。元の映像はフルHDで2時間30分の動画だ。それを3000%の早送りにして約6分に短縮してエンコードするというものだ。
使用したソフトはAdobe Premiere Pro CC 2018 だ。比較対象はWindows版である。OSが違うため純粋な比較とはならないが、エンコードだけに限って言えば結構参考になるのではないだろうか。

マシンスペック

比較対象のマシンスペックを表にまとめてみた。比較元は2年前に発売された第7世代Intel Core プロセッサのKaby Lake Core i7 7700 だ。当時の最高スペックである。
対するMacBook Pro 13インチ 2018年モデルは最新の第8世代Core プロセッサのCoffee Lake Core i5 である。

マシン Windows マシン MacBook Pro 13インチ 2018
OS Windows 10 Pro macOS High Sierra 10.13.6
CPU 第7世代 Core i7 7700 3.60GHz クワッドコア 第8世代 Core i5 2.3GHzクアッドコア
グラフィックス NVIDIA GeForce GTX 1070 Intel Iris Plus Graphics 655
メモリ 16GB DDR4 2400MHz 8GB DDR3 2133MHz
ストレージ 512GB M.2 256GB SSD

こうして比較してみると2年前であるがWindows マシンの方がCPUを除いてスペックは上だ。CPUについては、一概には言えないが旧版のCore i7の方がクロック周波数ともに上である。新版のCore i5 はどこまで1世代前のCore i7 に近づけているのだろうか。

CPUのレビューについては他方に譲りたい。

動画の詳細

さて、次に動画の詳細である。ざっくりとした内容だが、こちらも表にまとめたので参考にしてほしい。

項目 元データ 変換後データ
形式 AVCHD MP4
サイズ フルHD フルHD
時間 約2時間30分 約6分

エンコード検証結果

検証結果は以下の通り。

約2分MacBook Pro 13インチの方が早い結果となった。いや待ってほしい。確かにCPUは1世代前のCPUだが、そのほかはWindowsマシンの方がスペックは明らかに上なはずである。

  Windows MacBook Pro 13 エンコード設定
エンコード時間 00:31:14 00:29:18 ビデオ : 1920×1080 (1.0), 59.94 fps, プログレッシブ,  00;05;59;08

 

 

– ビットレート : VBR, 1 パス, ターゲット 16.00 Mbps, 最大 16.00 Mbps

驚愕の事実

なぜ、この結果なのか、Adobe Premiere Pro CC 2018 のエンコードを実際に行なっているAdobe Media Encoder CC のログを確認したところ驚愕の事実が判明した。

それは、Windows マシンではソフトウェアエンコーディングになっているということだ。グラフィックスボードはNVIDIA GeForce GTX 1070 を積んでいるにも関わらずである。

確かにAdobe 公式ページのサポートされているCUDA対応表をみていてもGTX 10シリーズ最高峰のGTX 1080 Ti を除いて他のGTX 10シリーズは含まれていない。CUDAについては改めて書こうと思う。

Adobe Premiere Pro の必要システム構成は下記のリンクを参考にしてほしい。

https://helpx.adobe.com/jp/premiere-pro/system-requirements.html#%E5%BF%85%E8%A6%81%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0%E6%A7%8B%E6%88%90PremiereProCC2018%E5%B9%B47%E6%9C%881212%E3%83%AA%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%B9

そこでWindows マシンでソフトウェアエンコーディングを選択してもう一度エンコーディングを行なってみた。その結果、ほぼ同じ時間であった。お金をケチらずに高いGTX 1080 Ti を買うべきだったと後悔先に立たずの念である。

他のレビュアーも書いているのだが、やはりPremier Pro CC 2018 は一般的に広まっているGTX 10シリーズのGPUの力は受けていないようだ。GTX 10シリーズの早期対応を願うばかりだ。

MacBook Pro 13インチの結果

本題から外れてしまったが、それではMacBook Pro 13インチはどうだろうか。同じくAdobe Media Encoder CC のログを確認してみた。

するとちゃんとハードウェアエンコーディングになっているではないか。サポートにはIntel Iris Plus Graphics 655 は載っていなかったのだが、弱いながらもグラフィックスボードの恩恵を受けている模様だ。

まとめ

標準モデルでも十分な検証結果が出たことを確認できた。CPUも1世代前のCore i7 7700よりも若干ではあるが優っているものと思われる。

ただ、ビデオエンコードに関しての検証結果なので、他の点についてはどうかわからない。購入前にご自身で確認してほしい。

持ち歩けるプロ向けマシンとしてMacBook Pro 13インチ標準モデルはビギナーの方でもおすすめしたいマシンのひとつである。

(軽いとはいえ1.37kg はやはりずっしりくる。。。)

イラストメイキング動画

このブログに書いたララ・サタリン・デビルークのイラストメイキング動画をYouTubeで配信しています。こちらも見ていただけると幸いです。

こちらの記事も合わせてお読みください。