2018年10月30日(日本時間)、新MacBook Airが発表され同年11月7日に発売されました。MacBook Airのメジャーアップグレードは実に8年ぶりとなります。今回はこのMacBook Airに注目したいと思います。

8年ぶりのメジャーアップグレード

MacBook Airは2010年に現在のデザインである13.3インチモデルに加えて新たに11.6インチモデルを追加して登場しました。
それ以降、CPUやメモリ、ストレージなどのマイナーアップグレードは毎年行われていたものの3世代も前の古いアーキテクチャーがいまだに採用され続けていました。

今回発表されたMacBook Airはデザイン踏襲のまま、CPUは最新の第8世代であるAmber Lakeを搭載。さらにディスプレイはようやくRetinaディスプレイとなりました。その他、セキュリティチップのApple T2コントローラーやThunderbolt 3を搭載するなどメジャーアップグレードに相応しい出来栄えとなっています。

仕様

ここであらためて仕様を確認しておきます。オプションによりストレージとメモリは変更可能です。

プロセッサ1.6GHzデュアルコアIntel Core i5(Turbo Boost使用時最大3.6GHz)、4MB L3キャッシュ
ストレージ128GB PCIeベースSSD
 オプション:256GB、512GB、1.5TB SSDに変更可能
メモリ8GB 2,133MHz LPDDR3オンボードメモリ
 オプション:16GBメモリに変更可能
バッテリーと電源最大12時間のワイヤレスインターネット閲覧
サイズと重量高さ:0.41~1.56 cm
 幅:30.41 cm
 奥行き:21.24 cm
 重量:1.25 kg
グラフィックスIntel UHD Graphics 617
 Thunderbolt 3対応の外付けグラフィックプロセッサ(eGPU)に対応
カメラ720p FaceTime HDカメラ
充電と拡張性2つのThunderbolt 3(USB-C)ポートで以下に対応:
 充電
 DisplayPort
 Thunderbolt(最大40Gbps)
 USB-C 3.1 Gen 2(最大10Gbps)
ワイヤレス802.11ac Wi-Fiワイヤレスネットワーク接続、IEEE 802.11a/b/g/nに対応
 Bluetooth 4.2ワイヤレステクノロジー
オーディオステレオスピーカー
 3つのマイクロフォン
 3.5mmヘッドフォンジャック
キーボードとトラックパッドフルサイズキーボード
 環境光センサー
 感圧タッチトラックパッド

リーズナブルな価格設定

このスペックで税別134,800円となっています。Windowsノートに比較するとたしかに割高と感じるかもしれませんが、Macの中では手が出しやすい方だと感じます。

比較

Macにはノート型が3種類発売されています。MacBook、MacBook Pro、そしてMacBook Airです。Airはちょうど中間あたりに位置するMacとなっています。
それでは他のMacノート型と比べるとどうなのでしょうか。主要なスペックと価格を比較してみました。比較しやすいようにAirに似た機種を選択しています。MacBookはCore i5モデルを、MacBook Proは13″のTouch Bar非搭載モデルで1世代前を選択しています。
ここにあげたモデル意外にも複数のグレードがありますので、詳細はApple公式サイトでご確認ください。

 MacBookMacBook AirMacBook Pro
CPU第7世代1.3GHzデュアルコアIntel Core i5第8世代1.6GHzデュアルコアIntel Core i5第7世代2.3GHzデュアルコアIntel Core i5
メモリ8GB 1,866MHz LPDDR38GB 2,133MHz LPDDR388GB 2,133MHz LPDDR3
ストレージ128GB PCIeベースSSD128GB PCIeベースSSD128GB SSD
グラフィックスIntel HD Graphics 615Intel UHD Graphics 617Intel Iris Plus Graphics 640
ディスプレイRetinaディスプレイRetinaディスプレイRetinaディスプレイ
 IPSテクノロジー搭載12インチ(対角)LEDバックライトディスプレイIPSテクノロジー搭載13.3インチ(対角)LEDバックライトディスプレイIPSテクノロジー搭載13.3インチ(対角)LEDバックライトディスプレイ
 2,304 x 1,440ピクセル解像度、226ppi、数百万色以上対応2,560 x 1,600ピクセル標準解像度、227ppi、数百万色以上対応2,560 x 1,600ピクセル標準解像度、227ppi、数百万色以上対応
 16:10アスペクト比16:10アスペクト比16:10アスペクト比
 対応するスケーリング解像度:対応するスケーリング解像度:対応するスケーリング解像度:
 1,440 x 9001,680 x 1,0501,680 x 1,050
 1,280 x 8001,440 x 9001,440 x 900
 1,024 x 6401,024 x 6401,024 x 640
   500ニトの輝度、広色域(P3)
重量0.92 kg1.25 kg1.37 kg
Touch ID非搭載Touch IDセンサー内蔵非搭載
価格(税別)175,800円134,800円142,800円

こうしてみると1世代前のモデルとはいえMacBook Proと同等かそれ以上のスペックが新型MacBook Airにあることがわかります。それにお手頃価格のため学生にも手が出しやすそうです。

ビギナーからプロまで使える万人向け

新型MacBook Airの最大の強みはその軽さとスペックにあると思います。MacBook Pro 13″は1.37kgに対してMacBook Airはわずか1.25kg。わずか0.12kgですがその差は大きいのです。できれば1kgを切って欲しかったのですが難しかったのでしょう。1kgを割っているMaccBookに負けていますが、それでも軽い方だと思います。

しかし、軽いだけでは今までのAirとなんら変わりません。その軽さに加えてCPUのアップグレード、RetinaディスプレイやThunderbolt3の搭載が万人向けのノートPCへと変身を遂げたのです。

例えば大学生。セミナーなどノートPCを持ち込んでノートを取るとしましょう。通学に持ち歩くには少しでも軽い方がいいですよね。Pro 13″は1.37kgとはいえ、やはり重く感じるものです。その点Airならあまり苦にはならないと思いますし、MacBook Core i5モデルより4万円以上も安いのです。

例えば主婦。普段家の中で使用する機会が多いと思いますが、そこでもその軽さは大いに役立つと思います。居間でネットを見たりキッチンでレシピを確認したり寝室で映画を見たりと、家の中でも意外と移動することは多いはず。たまに気分を変えてカフェでネットしたりということもあるでしょう。女性にはやはり軽い方がいいですし、美しいRetinaディスプレイが映画に迫力を与えてくれると思います。

例えばカメラマン。国内外のあちこちで写真を撮るような時、カメラだけ持っていくことはあまりありません。特に撮影が数日に渡るようなときはノートPCを持っていくことが多いと思います。PCに取り込んでメモリを空にするためや、大きな画面でピントや撮像状態を確認したりします。さらに最新第8世代Core i5がデジタル現像をストレスフリーでできるので、写真撮影後すぐにデジタル現像しそのまま共有や配信がAirだけで可能になります。

足りないもの

このように素晴らしいメジャーアップグレードを果たしたMacBook Airですが、それでも足りないことはいくつかあります。
そのひとつがグラフィックス。Intel UHD Graphics 617です。通常使う分には申し分ないレベルなのですが、重たい3DゲームやPhotoshopの重い処理、動画編集などは、このグラフィックスでは厳しいです。

Blackmagic eGPU

そこで登場するのがBlackmagic eGPUです。Appleが正式サポートしている外付けGPUとなります。Thunderbolt 3を搭載したMacBook Airなら外付けグラフィックスボードを有効活用できます。
Blackmagic eGPUについてはこちらの記事でご確認ください。

まとめ

スタイリッシュなボディはそのままに価格抑えてスペックをあげた新型MacBook Airは、1世代前のMacBook Proを超えたと思ってもいいくらいの意欲作です。
店頭にてぜひ手にとって確認してみてください。その良さがすぐにでもわかるはずです。