色鉛筆といえば子供のお絵描きというイメージがあると思いますが、実は大人のお絵描きとしても人気が出てきているのです。
こんな感じですね。女優の有村架純さんです。私自身で描いています。
みなさんも子供のころ色鉛筆で描いた時のことを思い出す方も多いのではないでしょうか。
再び色鉛筆で本格的な絵を描いてみたくなった!という方に色鉛筆の選び方とおすすめの色鉛筆をご紹介します。
目次
色鉛筆の選び方
いざ色鉛筆を買おうとしてもその種類は豊富で何を買ったらいいのか迷いますよね。
数千円で買えるものから1万円以上するものがあって何選べばいいのかわらからい、安くていいのかな?
色数も豊富で結局何色買えばいいの?
外国の色鉛筆の方がいいのかな?
などなど
色鉛筆を選ぶポイントはこんな感じです。ここを抑えておけば色鉛筆を選びやすくなると思います。
・色鉛筆の種類
・芯の硬さ、柔らかさ
・混色のしやすさ
・色数
それではひとつひとつ見ていきましょう。
色鉛筆の種類
色鉛筆といっても大きく分けて以下の2種類があります。
・油性
・水性
油性は水では溶けないため、描いた後で水に濡らしてもにじみません。逆に水性は水に濡らすとにじみます。
水性を好む方は描いた後に水でにじませて、水彩画のような描き方を楽しむという方が多いです。
以下のサイトはサクラクレパス社のサクラ水彩色鉛筆の紹介ページです。水性色鉛筆の特徴が書かれていますのでご参考になさってください。

https://www.craypas.com/products/lineup/detail/187.php
実は油性もメルツ液(ぼかし液とも呼ばれています)などの特殊な液体を使用すれば水彩のようににじんだ絵を描くこともできます。
これはホルベイン社から販売されているぼかし液です。
あらかじめお断りしておきます。当記事では油性色鉛筆について書かせてもらいます。
芯の固さ柔らかさは混色のしやすさに影響される
色鉛筆には柔らかい芯と固い芯があり、それは製品によって異なります。
一般的に手ごろな値段で購入できる芯は固い傾向にあります。安い色鉛筆を購入された方で描いた線が線のまま残ると感じた方も多いと思います。残念なことに固い芯ほど混色がしにくいからなのです。
色鉛筆はその特性上、あらかじめ混ぜることができません。そのため混色するには描いた後に上からさらに違う色で描いていくという手法をとる必要があります。
そこで柔らかい芯ほど混色がしやすく、よりリアルな絵を描くことができるのです。
では固い芯は使えないのか!?という疑問がわいてくると思いますが、そうではありません。固い芯と柔らかい芯は絵の用途によって使い分けるといいでしょう。
例えば人物画を描くとき髪の毛とか細い線を一本一本描くときなどは、固い芯が適しているのです。
柔らかい芯はすぐ減り線が太くなるため、細かい線を描くのが苦手なのです。
混色のしやすさ
混色の技法はいろいろあります。ハッチングやシェイディング、バーニシングといった色鉛筆を描くテクニックがあるのです。
技法については次回の記事で書く予定です。
混色がしやすいということは大人の塗り絵に最適なのです。つまりリアルな絵を描くことができるのです。
ただ、それでも混色は最初のうちは難しいと感じるはずです。何十回も描いて練習するしかありません。
混色を助けてくれる混色専用の特殊な色鉛筆があります。それは無色の色鉛筆です。色鉛筆なのに無色?と思うかもしれませんね。
それはブレンダーと呼ばれていて着色顔料を含まない無色な色鉛筆です。これを使用することで線のあとを無くしたり混色したりすることができます。
各メーカーから販売されているので気になった方はチェックしてみてください。
色数
それなら結局何色買えばいいの?ということになりますが、混色が難しい色鉛筆の特性から色数は多い方がいいでしょう。
12色、24色、36色、48色、72色、136色、150色とか、製品によってまちまちです。
また製品によっては同一製品でも色数が異なるパッケージを販売しています。私はできるだけ多い色数のセットを買うことをお勧めします。
予算に余裕があるのなら最大の色数セットパッケージを購入すべきと思っています(経験上)
大人の塗り絵をするには、やはり色数が多い方が塗りやすいのです。なにしろ色数が少ないと難しい混色をしなくてはなりません。その労力は計り知れませんん。初めて大人の塗り絵をする方はぜひとも多い色数をご検討してみてはいかがでしょうか。
おすすめの色鉛筆
それでは最後におすすめの色鉛筆をご紹介します。
第1位 SANFORD プリズマカラー 150色セット
柔らかい芯で混色がしやすく初心者にはおすすめの色鉛筆です。ぬるぬる描けます。においが独特なので、その匂いが苦手な方は無理かもしれませんね。
ちなみに林亮太というイラストレーターもこの色鉛筆を愛用しています。
SANFORD社のプリズマカラーは現在カリスマカラーという製品名で販売されています。色鉛筆の芯は同じです。ですがカリスマカラーは最大72色しか販売されていません。それにカリスマカラー72色とプリズマカラー150色はだいたい同じような値段です。同じ値段なら多い方がいいですよね。
しかしながら、プリズマカラーは品質が悪いです。SANFORD社はアメリカの企業なのですが、製造はメキシコとかそういうところで製造しているようです。メキシコ以外にもあるようですが。。。
鉛筆の木が割れていたり、最悪芯が折れていたり、同色の芯が入っていたりとハチャメチャなようです(あくまでも他の方のレビューですが)
幸い私は木にヒビが入っている程度、芯が斜めに製造されている程度でした。日本のメーカーではあり得ませんが。
ちなみにカリスマカラーは品質がよくなったようですね。。。私もバラで購入してみてそう感じています。
価格 14,900円 2018/07/28 現在 すでにAmazonの直販が終わっているようです
第2位 SANFORD プリズマカラー 132色セット
同じ製品なのですが、色数が1段下の製品になります。しかし18色しか違いがないのにAmazonで4,000円近く値段が安いです。お得です。
価格 11,500円 2018/07/28 現在 Amazon いつ品切れになるかわかりません
第3位 ファーバーカステル ポリクロモス色鉛筆セット 120色
ドイツのファーバーカステル社の製品です。芯は固いのですが混色がしやすいという特色を持っています。
ただ、日本人の人物画を描こうと思うと日本人の肌に合う色が無いです。最大120色セットなのですが、120色でも無いです。
私はシナモンという色をベースに他の色と混色して描いています。結構苦痛です。
さらに、おすすめの色鉛筆の中では高い方です。予算に余裕が無い方にはおすすめできません。
価格 20,000円 2018/07/28 現在 Amazon
第4位 三菱鉛筆 色鉛筆 ペリシア 36色
日本人なら誰もが知っている三菱鉛筆です。三菱鉛筆は他にもいろいろな種類の色鉛筆を出していますが、このぺリシアという色鉛筆は最高級品にあたります。
プリズマカラーと同じく柔らかい芯なので描いていくとすぐに減っていきます。
また、最大でも36色しかなく、混色は必須になります。正直もっと色数を増やしてほしいと思いますね。
ケースが本皮風で他社のケースと比べて圧倒的に高級感を漂わせています。(本革ではありません。。)
価格 7,029円 2018/07/28 現在 Amazon
第5位 ホルベイン 色鉛筆 150色 セット 紙函
ホルベインというと日本の画材メーカーで有名ですね。150色セットは値段が高いので100色でもいいかもしれません。
日本のメーカーということもあってパステル色が多くアニメ絵に向いていると思います。パステルトーンだけを選択したセットパッケージも販売されているほどです。
それでも、どうしても気に入らない点があって、それはかなりテカるということです。テカりが大きいためリアルな人物画には向いてないかもしれません。
価格 23,583円 2018/07/28 現在 Amazon
ホルベインには他社には無いソフトホワイトという色鉛筆がこの150色セットにも含まれています。
普通、ハイライトを表現するときは色を付けないのが一般的な技法ですが、このソフトホワイトを使用すると描いた上から白を描くことができます。それでも完全に白色にすることはできませんが。
芯が柔らかいためナイフで削ることをすすめていますね。
最後に
いかがでしたでしょうか。少しでも色鉛筆の購入にお役に立てていただけたら幸いです。
ここに挙げた4製品はどれも自分で持っていて実際に使用している製品です。私の場合、絵の場面に応じて使い分けています。細かい髪の毛や瞳を描くときはポリクロモスを使用したり、肌を描くときはプリズマカラーを使用したりといった感じです。
芯が無くなればバラで購入もできるので、ご自身の都合に合わせて買い足すといいでしょう。
バラで購入するときはいつも新宿の世界堂というお店を利用させてもらってます。東京近辺にお住まいの方しか利点はないかもしれませんが、色鉛筆に限らず画材が豊富にそろっているのでお気に入りのお店です。ほかの地域にも店舗があるようなのでチェックしてみてはいかがでしょうか。
そのほか、実は用紙も重要なアイテムです。私はいつもコクヨ ケント紙 A4 260gを愛用しています。
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YouTubeでイラストメイキング配信しています。こちらも見ていただけると幸いです。
最初に載せた画像の有村架純さんを描いたときのメイキング動画です。
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